ー社内外のコミュニケーション基盤づくりー
BEFORE背景・目的
某耐久消費財メーカー販社では、成熟する中国市場で勝残っていくために、売上・シェア拡大を重視した方針から収益を重視した、投資対効果に見合う施策の立案・実行・評価を行っていく体制構築が急務となっていた。迅速な意思決定を行うには、日本本社で管理するグローバル統合マスタデータでは情報粒度が粗く、各部・担当者でマスタ管理作業が重複・不整合するだけでなく責任部署も不明確であった。
本対応の目的は、部門間コミュニケーションを円滑にする共通基盤を整備し、振り返りのない組織から学習する組織へ変わることであった。
AFTER成果・価値
組織のミッションに基づき組織分掌を再定義し、マスタデータ保守の責任と権限を整理した。これらを一元管理する仕組みと、正確なマスタデータ運用が可能な業務プロセスを導入した。これにより、統一した分類・視点・粒度で施策立案と評価ができる様になり、経営方針や戦略と現場活動が一体化して動けるようになった。
PROCESS3つの視点からの取り組み
3つの視点01戦略~事業・業務
- マスタ整備計画ロードマップ策定
- マスタ一元管理
- 登録業務プロセスの設計
02組織・人
- 組織ミッションに則した責任の明確化と再定義
- 利用用途に応じた本社用と現法用マスタのすみ分けと整理
03IT活用
- 本社と現法や現法内各システムとの連携
- リアルタイムの収益把握による施策評価の仕組みづくり